SMAP

日本の大企業で働くビジネスパーソンが、知見の交換やアイデアの共有と意見交換を行い、起業家精神や新しいビジネスの創造などについて学ぶことができるデジタルプラットフォーム。

About SMAP

Challenge

 

多くの企業が、変化と競争の激しい世界でイノベーションを起こそうと奮闘しています。多くは旧来のツールに依存し、サイロ型組織でイノベーションに取り組む傾向がありますが、集団の知識を引き出し、新しいアイデアを発展させていくことができていません。課題は、新しいビジネスアイデアを投稿し、共有し、社内に広めることへの障壁を低くするユーザー体験を開発することです。

 

 

Opportunity

 

Moonは、企業の社員がアイデアを出し、発展させていくための専用デジタルプラットフォームを開発しました。SMAPでは、オンラインでのアイデア開発と追跡、コミュニティによる関与、創業者のマッチングが可能です。

 

 

Where SMAP is today

 

三井物産のメールアドレスで、SMAPにアクセスすることができます。

 

 

Moon Team

 

Adam Bildersee

Bryan Ma

Hoan Pham

Daniel Nisttahuz

Kyra Yamamoto

Oli McCormack

辻 理絵子

Sam Huang

山岸 卓矢

Thinh Vo Hoang

石山 翼

 

 

Executive Sponsor

 

Mary Ann Gallo


SMAPはいかにMoonと三井物産、そしてビッグ・アイディアの交差点になったか


Words by Kyra Yamamoto

イノベーション。これは多くの企業の優先事項に挙がる大きなな目標です。今の状況でどのようなイノベーションが可能でしょうか? 正解はありませんが、今では多くの企業がその答えが人材にあると考えています。

 

Moonは世界中の三井物産社員に光を当て、これまでにない革新的な道を切り拓くために設立されました。国境やタイムゾーンを超えて多数の社員を抱える三井物産は、社員の中に眠る創造力を引き出し、コンフォートゾーンから離れて新しいものを生み出す力を与えることが、どれだけ難しいかを知っています。

 

Moonは、三井物産内のすべての個人と組織に対して新しい考え方、ひいては働き方を促進するため、アイデアとモチベーションの源となる場所を必要としていました。Moonが提供するリソース、ツール、サポートを紹介するには、社内イントラネットだけでは不十分でした。コラボレーションを促進する新しいプラットフォームが必要でした。

 

こうして誕生したのがSMAPです。Moonが設計し構築したSMAPは、三井の社員による情報の交換、アイデアの共有、フィードバック、起業や新しいビジネスの立ち上げに関する学習を助けるデジタルプラットフォームです。

「私にとってSMAPは、三井物産とMoonの架け橋です。三井物産社員のマインドセットや世界観を変え、何が可能かを考えることで、全く新しいものを生み出すための一歩を踏み出してもらいたいという思いが込められているのです。SMAPはいわば生き物であり、そのプラットフォームはユーザーとともに進化していきます。今最も重視しているのは、興味や熱意のある三井物産の皆さんが、アイデアづくりの一歩を踏み出すために、いかに簡単に挑戦できるよう仕組みを作るかです。誰もが自然にできることではないからこそ、SMAPが生まれたのです」 石山翼(SMAP Lead)

 

2021年3月にリリースされたSMAP 1.0により、プロダクトだけでなく、立ち上げに携わったデザイナー、プロダクト・マネージャー、エンジニアも大きく成長しました。私たちは、Moonとともに成長したいすべての人に、このような日常的に学べる場を提供したいと考えています。

 

石山は次のように語ります。「毎日が学びとチャレンジの連続です。私は、新しいチャレンジに向けて新たなスキルや知識を学ぶことが好きなタイプです。下調べをし、たくさん本を読み、ネット上のブログも読んできました。ただ、自分が主導権を握るとなると話は別です。紙の上ではうまくいっても、実際にやるとなると、自分自身やチームと共に考えなければならないことがたくさんあります。私たちは常に学び、改善を目指しています。

 

プロダクトやチームは、最初にすべてを構築しようとするよりも、少しずつ積み上げたほうが良いことがわかりました。実際、ゆっくり始めてペースを上げていかなければ失敗します。これはプロダクトの初期段階で得られた最大の学びの一つでした」

 

プロダクトと同様、アイデアの開発にも時間がかかります。SMAPは、同じ理解のもとに開発されました。すなわち「大胆なアイデアは多くの反復を必要とし、最初はゆっくり着実に、そして徐々に加速するもの」という考えです。しかし、それ以上に重要なのは、SMAPが、アイデアの創出から開発まで、SMAPコミュニティのサポートを受けながら、プラットフォームに参加した多くの人々に与えた影響です。

 

石山は語ります。「私たちは、ゼロから何かを生み出すことに挑戦している人たちを称えたい。何度も何度も挑戦し続けている人を称えたい、なぜならそれは決して簡単なことではないはずだからです。私たちは、人々が素晴らしいものを創造するための一歩目を踏み出す、その背中を押したいのです。こうして、それぞれの参加者がSMAPのコミュニティとともに成長することで、自分自身と自分のアイデアに自信を持ち、世界を変えるという究極のビジョンに向かっていくのです」。