親愛なる読者の皆様
「君は、スウェットパンツ姿で愛犬フィンを膝に乗せて、自宅の裏庭でMoonのアニュアルレポートの序文を書くことになる」―もしも1年前、誰かにこんな風に言われたとしたも、きっと信じることはできなかったでしょう。この1年は、私たち誰もが、祝い事もできず、状況の予測もつかず、不安に満ち、過酷でストレスを感じる年でした。しかし、私たち一人ひとりが自己を深く見つめ直すことができれば、こんなすべてが狂った状況を通じてでも、自分がどうあるのか、どうありたいかについて何かしら新しいことを学べるのだと分かったのではないかと思います。少なくとも私自身はそうでした。
そしてこの経験から、私は今年のMoonのアニュアルレポートを書いています。異例の年だったからこそ、私たちのチームは、今年のアニュアルレポートをどのようにアプローチするべきかを考えてきました。数字や統計だけでは今年がどのような年だったかについての本質をとらえられるとは思えません。この1年、私たちMoonの皆んなは、とても重要な2つのテーマを示してきました。それは、レジリエンス(しなやかさ)と人間らしさです。
このコロナ禍においても、Moonは26名の素晴らしいフルタイム人材を採用し、当社ポートフォリオにおいて20を超えるベンチャーを支援(すべてをオンラインで!)しています。直接会って、作業ができなかったため、Moonの核となるValueの1つ、「Be Human-Centered(人中心に)」を真摯に心がけ、「パンデミックが起こる前以上にhuman-centeredを実現するにはどうしたらよいか」と自問し続けてきました。
今年のアニュアルレポートでは、Moon、そして私たちのコミュニティ、ベンチャー、そして未来を形作る共通の経験に関するストーリーをお楽しみいただけます。MoonメンバーやEIR(社内起業家)自身の言葉で、最新情報や、これからどんなことが起ころうとしているかお伝えしていくつもりです。
長く厳しい1年でしたが、進展がなかったわけではありません。また直接お会いして仕事をできる日が待ちきれません。それまでは安全に、忍耐強く、そして最も重要なのは人間らしくいていただきたい、と思っています。
Yours truly,
Mike Peng(マイク・ペン)